てくのすけ

フューリーのてくのすけのレビュー・感想・評価

フューリー(2014年製作の映画)
4.0
劇場はもう最初から最後まで完全に戦場。当たり前のように転がる死体。尋常じゃない戦車愛。緊迫感だけでなく高揚感まで描く命のやり取り。「怒り」の名を冠する戦車はブラピ演じるドンそのものだ。ベテラン戦車兵に混じった新米クルーのように、観る者も火線飛び交う修羅場で戦うしかないのだ。

正しいとか間違ってるとかそんなこと戦場で言ってたらしぬわけですよ。だからいざという時は祈るし生き残ったら笑う。若者が兵士となるのもタイトル通り。観終わった後の疲労感は尋常じゃないけど『サボタージュ』でデヴィッド・エアーに若干モヤッた人も心配無用、男も女も漢泣きです。

バーンサルの憎たらしさ、ペーニャのふてぶてしさと、チームのキャストが皆役柄に合ってて良かった。シャイア・ラブーフの眼力は凄かったしブラピの存在感と絶妙な立ち位置、手相見ちゃうローガン・ラーマンのDT感も素晴らしくよいです。そして戦車ですよ!戦車最高!ティーガー超怖い!早く、早く撃って!ってなります。
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