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受難のジョークのooospemのレビュー・感想・評価

受難のジョーク(1968年製作の映画)
3.8
《存在の耐えられない軽さ》のクンデラ原作。50年代のチェコ政情に詳しくないので難解だったけれど、シニカルな個人主義とか官能に関する描き方のトーンには《存在の〜》と似たものを感じた。実際の会話としての台詞と、主人公の願望・独り言としての台詞が混ざり合ったり、主人公の空想や記憶の一部であろうシーンが突如挿入されたりといった飄々としたタッチが前衛的でもあり、おもしろかった。あと女性がもつ守護天使のような力を崇めて美しく撮るところ、《存在の〜》よりも淡白だけれど、そのニュアンスが共通している。