超絶技巧ですよ。
超絶過ぎてストップモーションであることさえ感じさせない。目の前で観せられていることが凄いと言うことを忘れさせてしまうのがLAIKAの凄さ。
同じLAIKA作品である「KUBO」の日本公開によってやっと脚光を浴び、未公開だったこの作品がソフト化&劇場公開！ ストーリーテリング的には「KUBO」より全然こっちの方がイイ！ 同じくLAIKAの「パラノーマン」でも描かれていた、“決めつけからくる偏見”にプラスして政治（というか統治？）の腐敗も語って、“悪”の側を本っ当に胸クソ悪く…そして簡潔に演出。
タイトルにもなっている“ボックストロール”達のキモ愛らしさがたまらんです。ちなみにボックストロールというのは、その名の通り箱に入ったトロールのこと。トロールは「ドラクエ」等のRPGや「ロード・オブ・ザ・リング」などに出てくる北欧の妖精（っつうか怪物として扱われることが多い）のこと。トトロもそうらしい。ちなみにムーミンは“ムーミントロール”だけど別モノらしい。
最近美味しい所に何にでも顔を出すサイモン・ペグが相棒ニック・フロストとともに出演してたりしますが、ベン・キングズレーの悪役っぷりが圧巻。「アイアンマン3」でのマンダリンといい、もうマハトマ・ガンジー役でアカデミー獲った人とは思えない。
長らく我慢させられて待望の鑑賞だったこともあるのかもしれないけど、自分はLAIKA作品の中ではコレが一番好きかも。
