なべ

パンとスープとネコ日和のなべのネタバレレビュー・内容・結末

パンとスープとネコ日和(2013年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

第一話、ずっと涙を流しながら見ていました。男女雇用機会均等法違反もありましたが、高齢の男性が応募に来たシーンで少し紛れた気がしました。見れば見るほど、会社員という仕事は大変だよなと胃が痛くなりましたが、それ以上の安らぎがあります。

第二話、店先に咲く花への不安感。そして既存客からの視線と自分の過去。どうしても新規開店にはつきまとうものというか、人を相手にする商売は自分のペースを許してくれないものなんですね。誰も悲しんでほしくないなあ。

第三話、別れと出会い、そして別れの真相が少しずつ語られています。お母さんとの別れは周りの方々が伝えてくれましたが、たろの別れは言葉が無い分かなり寂しいです。そうか、いつまでも同じってわけに行かないのかあ。ずっと変わっていくのかあ、と悲しみながらも、ただ隣にいてくれるしまちゃんのありがたさを感じるばかりです。

第四話、交差する人間関係の交点を見せていただいたと思います。お別れのシーンが続いたので、笑顔でお店に来るしまちゃんを見て泣いてしまいました。事あるごとにしまちゃんがいてホッとする自分がいて、この作品に欠かせない人物だったと痛感しました。本当に良い作品に巡り会えてよかったです。私も不良になりたい気持ちが生まれました。ずっと、ずっと彼女たちの日常を見ていたかったです。素晴らしい作品でした!
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