Punisher田中

バレット・オブ・ラヴのPunisher田中のレビュー・感想・評価

バレット・オブ・ラヴ(2013年製作の映画)
3.5
母親の死を看取ったチャーリーは、母親から「ブカレストへ行きなさい」と受け取ったメッセージを頼りにブカレストに向かうことに。
縁が縁を呼び、ガブリエラという魅力的な女性とも縁が出来、口説こうと接近していくチャーリーだったが、ガブリエラは既婚者であり、夫は凶悪な犯罪者だった。
それでも諦め切れないチャーリーが下す決断とは...?

ヤンデレマッツが銃を握って追いかけてくる恐怖のラブロマンス。
愛で狂ってしまった奴らの愛おしくも哀しい潰し合いを描いた作品だが、純粋でお洒落な恋愛観、ショットの数々、画面を彩っている色彩が美しくてつい見惚れてしまっていた1時間40分。
ストーリーはぶっちゃけどうでも良いし、頭で考えることは辞め、全編MVのような美しさの映像をただひたすら眺めに眺めては、ゴリゴリワイルドマッツの登場シーンでは更に眺めて眺めて楽しむ作品のように感じられた。
愛で狂った人間達を描くことで愛を可視化するパワー系な表現だからこそのパワフルさ、純粋さがこの作品には込められていたし、ムキムキマッツに腕試しをしに行っては3秒でのされるナヨナヨシャイア・ラブーフのシーンの芸術点の高さは伊達じゃない。
ただただ鑑賞して、パワフルで暴力的な愛を全身で感じて欲しい作品。