アキラナウェイ

マジック・イン・ムーンライトのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.3
【ウディ・アレンを観よウディ!】

皆様からのリコメンドありがとうございます。
少しずつ(手当たり次第に)ウディ・アレンを観ております。

ウディ・アレンお得意のロマンティック・コメディ。

1928年、マジシャンのスタンリー(コリン・ファース)は、同じくマジシャンで旧友のハワード(サイモン・マクバーニー)から、とある霊能力者のインチキを暴いて欲しいと依頼を受ける。その霊能力者とはソフィー(エマ・ストーン)。2人はソフィーに会う為にコート・ダジュールに向かう。

ウディ・アレンは1920年代がお好き?

ファッションもクラッシックカーもいちいちお洒落。南フランスの情景も美しい。

度肝を抜かれたのは序盤、中国人に扮してマジック・ショーを披露するスタンリー。中国4,000年の歴史でゾウも消える!英国紳士コリン・ファースが中国人に扮するとは恐れ入った。意外と似合ってる!

傲慢で皮肉屋のスタンリー。霊感も霊界も一刀両断で否定しまくる。しかし、誰も知らない筈の事を霊感でことごとく言い当てていくソフィー。やがてスタンリーは彼女の霊感を本物と認める様に。

…さてはウディ・アレン御大はオチからシナリオ書きなさったな…。っていうぐらいオチがしっかりついている。

話のオチが見事につき過ぎて、それ以外の部分は軽い。スタンリーがソフィーを認めるのも随分急だし、恋に落ちるのも急。キャラクターの心理描写が不十分なものの、サクッと楽しめる98分。

素直になれない現実主義者のスタンリーをモジモジさせるソフィー(エマ・ストーン)の美しさは素晴らしい。エマ・ストーンがどうにも1920年代の女性には見えなかったけど…。

恋愛は理屈じゃない。

大層な事ではなく、イカサマだペテンだと理屈を並べていた男がエマ・ストーンの可愛さにメロメロになるだけの話でもある。

でも結婚相手なら、頭でっかちなスタンリーには苦労しそうなのも事実なので、もう1人のお金持ちでも良かったかもよー。ウクレレで奏でるラブソングがウザいけど。