不快音域って個人差があるみたいなんですが、ぼくは例えば、パスタを巻いた時のフォークと皿の擦れる音や、歯ぎしりや、プラスチックのまな板を包丁ですべらせる音も苦手で、想像するだけで鳥肌が立ってしばらく気分が悪くなります。
ぼくがなにより不幸だったのは、この映画の、Gペンで原稿を描いていく音が、不快音だったことで、見せ場の多くのシーンで、別の意味で鳥肌が立ちまくり、苦痛に顔を歪めてしまったことです。
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上記をさておき、音楽と映像が最高だったなあ!音楽、サカナっぽいなあって思ってたら、「音楽 サカナクション」なのか!知らんかった!
映像は、映像はもうすごいな!このクリエイティビティ、えげつないな!
アッパーなシーンはもう言わずもがななんだけど、個人的に、人気の低下と週刊連載の厳しさを目の当たりにするシーン、あのシーンの絶望感は、ちょっとすごいと思った。もうなんか、まじでこっちまで絶望した。
ハイタッチのスラムダンクとか順位競うときのフィルムは生きているとかハート様とか、あれやこれや、漫画へのオマージュが随所に!楽しい楽しい!
エンドロールは、もう、驚くよね、単純に。そして羨ましかった、なんにんか知り合いも載っていて、なんだなんだーうらやましいなこのー!って。
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いまいちあかんかった原因は、なにを思ったか俺が原作を読み返しちゃったことやろうなあ。
映像化の改変に対してもういちいち反射的に良しやら悪しやら考えてしまって、そういうの一番あかんのに!ミスったなあー。
でも、服部さんがなにもしてねえこととか、エイジがすごい人工臭かったとことか、小豆がぜんぜんおいしくなかったとことか、シュージンがアシみたいになってたとことか、どうだろうか?
そもそも小豆は小松なのか?小松はとても素敵だけど、声優目指してる感じじゃないような?どうだろうか?
にしても、佐藤健さんは本当にお芝居のうまいひとなんだなあ。驚いた。
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そういえば、隣の女子高生の咀嚼音と吸引音も、非常に不快だったなあ。彼氏くんと観に来てたみたいだけど、彼氏くんの隣で、わし摑みでポップコーンを頬張るってのは、どうだろうか?