しゅんすけ

バクマン。のしゅんすけのレビュー・感想・評価

バクマン。(2015年製作の映画)
4.1
「バクマン。」

友人と久々にAmazon Primeで鑑賞。
現状、大根監督の最高傑作なんじゃないんでしょうか?

親が一切出てこなかったり、学校の授業中にあんなにスマホをいじったり、漫画を描いたり、あとクラスメイトが「お前、ジャンプに漫画描いてるの?」的なリアクションも省いていたりと、かなり絞っているのですが、一直線な映画で面白かったです。

映像面のこだわりが強く、プロジェクションマッピングを用いたりとか、気が利いていて好きでした。めがねに思いついた漫画の絵がうっすらのっているとか細かいけどすごいいいシーン。1つ1つの劇中漫画を小畑先生が描いているため、その絵の力もびっくりしました。

「渇き。」でデビューした後の小松奈菜もよかったです。原作に確かに近いし、素の顔が、河下水希先生(いちご100%)とか桂正和先生(I's)の漫画に出てきそうな浮世離れした美人な感じがはまっていました。あと、やっぱり編集者の山田孝之(今、ちょっと問題になってますが・・・)は圧倒的にうまい。編集者目線というか、マネージャー目線というか、その成長物語も見ていて感動しました。

そしてなにより最高なのが、エンドクレジット。
邦画のエンドクレジットでよかったやつといったら、真っ先にこれが浮かんできます。

漫画の実写化のなかでは、成功の部類だと思います。お勧めです。

~追記~
たとえば、今アフタヌーンで連載中の「ブルーピリオド」とかも東京藝大合格をめざして絵をかく話で、自己との対話などすごく深い話になんですが、映像化したらどうなるんだろう・・・とおもいました。でも、「ブルーピリオド」は実写よりもアニメで観たい気がします。あと、ジャンプ原作だったら、「鬼滅の刃」が完結しましたね。最終話はちょっと強引な気がしましたが、めちゃくちゃ楽しく読めた漫画でした。でも、実写化は絶対反対です。アニメに全力注いでほしい。「鬼滅」完結でイジられまくる「HUNTER
×HUNTER」にTwitterみながら爆笑してしまいました。