こじあき

ルック・オブ・サイレンスのこじあきのレビュー・感想・評価

ルック・オブ・サイレンス(2014年製作の映画)
4.0
アクトオブキリングでは大虐殺の加害者にカメラを向け、ルックオブサイレンスでは被害者にカメラを向け被害者視点からインドネシアで起こった大量虐殺事件を映した作品。
アクトオブキリングと対になる作品なわけで、これは見ないわけにはいかない。
前作は笑っていいのか?笑えない冗談なのか?
多少コメディ要素があったけど、今作は一切なし。
前作で加害者達は楽しそうに、また自慢気に虐殺・殺害方を話していた。
インドネシアではなんとも不思議だけど彼らは英雄扱い。
彼ら自身もまた彼らの家族もこの大量虐殺に関わったことを誇りに思っている。
アクトオブキリングではまーベラベラと話し、また虐殺の再現映画を撮るわけですが
撮影が進むにつれ加害者の1人に大きな変化が現れ衝撃のラストになるわけで....。
今となってはインドネシア全土で公開され、本当に彼らは英雄なのか?と疑問視されているらしく彼らも恐らく取材を受けることもなく同じような作品は一生作られない。
そんななかこの作品はなぜ出来たのか?それはアクトオブキリングを発表する直前だったからだそう。
で、本作でも加害者は英雄気分でインタビュアー(メガネ技師のアディ)に虐殺内容を答えるわけですが、なんとこのアディは被害者の弟。(兄は腹をさされ腸が飛び出し、背中を刺されペニスを切られ亡くなった)
自慢気に話す被害者に
実は兄はあなた達に殺されたんですよ。
と一言。
みんな表情は一変し、あれはしょうがなかった。自分は悪くない。命令に逆らえなかった。今は今。過去は過去。仲良くしよう。友達だろ?
などと都合のいいことばかり言う。
なかにはすまなかったと謝る人もいたが、ほとんどはキレる。まぁキレる。
ほんとうに英雄ならキレる必要はないはず。
加害者もどこかで引っかかるところ、罪悪感があるんしゃないかな?
まぁ、とにかく凄い作品です。
アクトオブキリングと合わせて是非見ていただきたい作品です。
歴史に残る作品。教科書に載ってもおかしくない作品。