このレビューはネタバレを含みます
前作『アクト・オブ・キリング』よりも救いが無いように感じました。
加害者の娘さんが被害者へ共感してくれるところが、唯一の救いに感じましたが、それも主人公と同じ苦しみが彼女に付加されただけで・・・
末端の人間だけが苦しんで、トップの人間は知らぬ存ぜぬ。
これはこの国だけの問題ではなく、日本を含めた全世界的な問題。
この問題提起を、一人の人間を通して伝えてくれる本作は、よりこの問題を普遍的に感じさせてくれると思いました。
また、このシリーズを通して、「勝者の歴史」の怖さを感じます。