赤いジャケット

エージェント・ウルトラの赤いジャケットのレビュー・感想・評価

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)
2.5
2012年に最も違法ダウンロードされた映画【プロジェクトX】を撮ったニマ・ヌリザデが監督し、脚本は低予算SFながら青春映画として傑作である映画【クロニクル】を書いたマックス・ランディス、今をときめく若手スターであるジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートが共演と面白くないわけないという布陣なのに
何だろう、人に勧める程じゃないよね
脚本上のアラが気になって、人に話す際はそこを話してしまいそう
花火の件が最もたるもので
主人公であるジェシー・アイゼンバーグはヒロインであるクリステン・スチュワートに愛を告白しようと準備している
指輪を渡して花火を打ち上げるつもりだ
ジョン・レグイザモ演じる悪友から花火を手に入れ、自分の車のトランクにしまう
そして、CIAが用済みになった主人公を殺しに現れ、車に爆弾を仕掛ける
車はドカン、主人公ビビる
観ている我々はこの時点で花火は車と一緒にドカンとなったと思いこむ
それが後半、効果的に花火が使われるものだから
ちょっと待てよとなる、全体的にこんな感じですよね
格闘が良かった、愛の告白が良かったと色々感じる所はあるけど
これ多分、主人公のキャラクターであるナイーブな面を強調するのではなく、エキセントリックさをもっと押し出した演出がされていたら
気にならなかったんだろうなと思う
細かい所を気にする主人公を観ている我々に、細かい所を気にするなと言われても無理だよ