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裁かれるは善人のみのyoneのレビュー・感想・評価

裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)
4.0
神とは、善とは、悪とは、という提起が話が進むにつれて色濃く現れてくる作品

この映画の題名の由来も徐々に納得していきました


最初に何も語られずに話が進んでいくので、誰がどういう関係なのかまったく分からなくて戸惑ったけど、徐々に関係がわかってくる手法がとてもうまい。

この映画では「神」と「裁判(事実)」がなんども出てきており、その対比が色濃い

それを、神を信じるもの(市長)が悪行をし、神を信じないもの(主人公)が良い側であることで表現し、冒頭でも述べた神、善、悪を視聴者に提起している。

私が面白いなと思った表現が最後の方で司祭が神を信じるものに語りかけるシーンにあって、主人公が絶望しているシーンでは円形の穴から光が差していないが 神を信仰する悪行を行うものには円形の窓から光が差していて、司祭の後ろに飾られている絵からわかるようにこの「円形の光」は神の加護を表現していることが分かる。

悪行を行うものが加護を受け、救いを求めるものに神の慈悲与えられない、この表現からも提起を感じられる。

このような皮肉的な表現がちりばめられているのは、見ていて面白いなと思いました
ただ、結構密度が濃いので考察を深めるために部分部分は見れても、まるっともう一回見るのはつらいかな…

けれど、表現はとても良いので是非1度は見て欲しいと思いました!