ズビャギンツェフ監督作品。
薄暗い雲に覆われた灰色の空。
沈没した船の残骸、漂着したクジラの骨、、
あまりに日常からかけ離れたロシアの風景に只々圧倒されてしまう。
土地を守るべく市長と争いを続けるコーリャは友人であり弁護士のディーマに助けを求める。
物語はコーリャとその息子ロマ、再婚相手のリリアの3人家族を中心として描かれ、ディーマが現れた事により予想外の方向へと展開されていく。
神の不在を疑う描写や、雰囲気はどことなくベルイマンチック。
どうしようもなく、救いようのない重い空気に包まれながらも、父子の絆、古くからの友人との絆の強さには心揺さぶられ、僅かながらも希望の光が見えた。
それにしても邦題のセンスにはガッカリ、、