チッコーネ

夏をゆく人々のチッコーネのレビュー・感想・評価

夏をゆく人々(2014年製作の映画)
3.5
カンヌで高評価を受けた作品らしく、虚飾を排した演出。俳優たちの演技もナチュラルで、制作陣の取りまとめ能力は極めて高い。
伝統的な養蜂業をリスペクトしているようでありながら、内部の不調和で先細りになっていく姿を追うかたちで、やや不毛な気分にも。
若いって向こうみず。あまり意味を持たない目的のためにすべてを破壊し、なお意気盛んでも、失われたものは二度と戻らない…、そんなひと夏の風景。