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Mommy/マミーのleylaのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
4.2
母と息子の「愛」がテーマ。
「マイ・マザー」から5年経って、さらに愛情がストレートに濃くなっている。

愛の深さとピュアさを表現するのに発達障害をモチーフにしたのかとも思う。

ただひたすら母への愛を描きたい。
母に愛されたいと願うドランの感情を映像センスと脚本センスで描ききった作品と勝手に解釈しました。だって障害を持つ子の生活や将来をどうするかとか、全然描かれてないんですもん。そんなこといいんだ、愛なんです!っていう割り切りっぷりがすごい。

感情と感情のぶつかり合いのような愛情表現は、ドランならでは。

スケボーで道路を疾走するシーン、あそこで画面サイズを変えたいがために、正方形で撮ってたのかとさえ思えた。それぐらいあのシーンはみずみずしくて力強かった。

母ダイアンと息子スティーヴ、向かいの家に住むカイラ、この3人の絶妙な距離感がいい。友情も絡めてくるあたり、憎いです。欲を言えばカイラの身の上をもう少し描いて欲しかった。

見終わって、愛で満腹。ドランの映画は中毒性があるので危険です。
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