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Mommy/マミーのcalinkolincaのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
3.8
どこの国でも母のこどもに対する愛っておなじなのね。
ひとことで愛っていっちゃうととても陳腐で嘘くさいけどそれは愛おしさもそれと同等の憎しみもまじったどろりとしたもの。
そのどろりとしたものを愛というまぶしいものに消化させてしまうのは彼女たちの決して子供から逃げないその決意にあると思う。
この映画のお母さんも最初はおいおい、子供よりクレイジーじゃないかって感じで好かんかったけども彼女の“性”ともいえる母という運命からの逃げなさ、どんなにみっともない姿を見せても希望をつかもうとするその姿から徐々に、目を離せなくなった。
だって私も知っているから。私にもいるから。そんな母が。
公開時から話題になっていた四角形の画面はなんだかインスタグラムみたいで窮屈だなって思っていたけど、状況が好転すると⬅ウィーン➡と横に広がっていく効果がなんだか愉快だった笑
確かに、何やってもうまくいかないときって上も下も右も左もないぴたっとした箱に押し込められているみたいに窮屈だものね。
母と子、ふたりっきりの狭い世界にカイラという新しい風(希望ともいえる)が入ってきて、そんな世界にwonderwallは鳴り響き、少年は広い空に向かって手を広げる。
まるで何かの発明のような美しいシーンだった。