このレビューはネタバレを含みます
やっと観れた!ちょっと周りが高評価すぎるので、ガッカリするの嫌で観るの躊躇してたよね。いやぁ~、もっと早く観ればよかった。彼はどんどん新しいものを観せてくれる!期待以上だわ。
さて、今回のテーマは自由かな?
監督自身も枠に囚われず新しい挑戦を自ら見せてくれているわけだけどさ、これは愛することの自由や選択の自由…生き方や自分自身の在り方とかね。なんか壮大なテーマだね。
冒頭の文章でそうなることはわかってはいたんだけど、そこに至るまでの過程や葛藤なんかも見所かなぁ。りんごのシーンでラストから繋がってることがわかる。正しい選択だったのかそうじゃなかったのかは彼女にしかわからない。
しかしスティーヴの出ているシーンはほんとに素敵だなぁ!どこを切り取ってもポストカードみたい!(完全なる褒め言葉ですよ)言葉遣いの悪いとことかキスをせがむとことかロングボードで滑るとことか全部好きだ。
しかしあの皆さん書いてるけど停電の色のない世界からの鮮やかなカラーへの切り替えは素敵ね!ぐんぐん走るロングボード!oasis!彼が生きるには窮屈すぎる世界…それを自ら押し広げちゃうんだからさー!体感させてもらってゾクゾクしちゃった。
でも、そこからまた狭くなる厳しさよ…受け止めなければいけない現実が重すぎて。
母が願い抱くぼやけた未来への幻想が胸を締め付ける…幸せって何だろう?永遠にわからないのかもしれないなぁ。
そしてやっぱり裏切らないラスト!!
彼の希望に満ち溢れた目!自由への疾走! 羽ばたきを感じさせるラストが素晴らしいんだ。
グザヴィエ・ドランこのあとどんな映画撮るんだろう…まだ25歳くらいでしょ?彼が歳をとりながら変化していくのを見るのも楽しみだわ~
あ、サントラ欲しいな…相変わらず音楽もセンスいいんだもん。