のり

Mommy/マミーののりのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
3.8
初ドラン監督。
テーマは重いはずなのに引き込まれた。それはピントのぼかし、スローモーション、真四角のフレーム、澄んだBGM全ての要素が溶け込んで素晴らしい作品に仕上がってる。

ADHDの息子スティーヴと母親のダイアン、お迎いさんのカイラ。彼らの心情の起伏が画面越しにストレートに伝わってきた。喜び、悲しみ、怒り、もどかしさ。

障害、人間関係、金銭、過去のしがらみが複雑に絡み合って希望を求めるダイアンを生きにくくしている。彼女はそれらに打ち勝てずスティーヴを手放したのか、どうするのが息子のためなのか彼女は分からなくなっているように見えた。親子の愛情は屈折してないのに届ききらないのがなんとももどかしい。

ドラン監督が究極に伝えたいことに近づくためには他の作品も見る必要がありそうだ。