えいがドゥロヴァウ

Mommy/マミーのえいがドゥロヴァウのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
4.6
復活リニューアルを遂げたYEBISU GARDEN CINEMA(単館)で初めからラインナップに入っていたのだけれど
何故か出来たてホヤホヤの109シネマズ二子玉川(シネコン)で上映していたのでそちらで鑑賞
GWで人がごった返していたのに、本作は80席くらいのスクリーンが6割しか埋まっていなかった…笑
お一人様が多かったので心強いのなんのマニアックなマイノリティー万歳ですよ
コナンとかしんちゃんとかワイルドスピードが賑わう中でのグザヴィエ・ドランはなかなかシュールでした
「ふふん、君らグザヴィエ・ドランを知らんのだろう?どれだけ素晴らしい映画か知る由もないのだろうね!ハッハッハ」(ここぞとばかりの優越感)
他の作品を観た誰よりも深い充足感を味わいながら劇場をあとにした自信がありますよ、ええ

瑞々しくほとばしる感性
高らかにマザコン
OasisのWonderwall

この映画の何が好きかって、母親の不完全性なんです
キレると手をつけられない息子スティーヴ
怒らせてしまったと悟るや否や、実の息子に対して恐怖心露わに背中を向けて逃げ惑い、クローゼットに閉じ籠る母ダイアン
ダイアンはダメな母親かもしれませんが、彼女なりに一生懸命スティーヴと向き合い、愛情を注ごうとします
しかし愛そうとするが故に傷つけ、愛されようとするが故に傷つく
非情な選択も許せるほど感情移入
苦しみもズキズキと伝わる
痛いし胸が張り裂けそうになる

グザヴィエ・ドランは母親の弱さと脆さを赤裸々に描く
理想化された大いなる母性の象徴としてではなく、生身の人間として
弱さや欠点もすべて包み込む寛容な愛
25歳の若さでこの母親像を描ききったということに
僕は感動してしまいました

中学生の頃に体力的に母親に勝ててしまうようになったのだと痛感した出来事があり
か弱い存在としての母を初めて認識した自分自身の経験が重なったのでしょう
優しい映画
大好きで大切な映画