ハミングバード

Mommy/マミーのハミングバードのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
4.0
登場人物たちがジョンアービングの小説に出てきそうな、傷がありながらも前向きな明るさを持っている。仮想政府による入院更正義務への憤りを感じさせない作風。弱冠25歳の監督にしては唸らざる終えない。発達障害という症状は日本でも増加傾向(認定される医学の発達によるものかも)にあり、所謂上位大学にも一定層在籍しそのまま就職して初めて診断される人も多いと聞く。原因の究明や治療方法はまだまだ途上にあり親達の苦労は計り知れないものがある。日本にも世界で唯一の混合教育をする学園が東京にもあるが父兄や教師達が奮闘している。病院から逃げ出すシーンは「カッコーの巣の上で」を思い出し、複雑な思いもした。しかし、人間はそれでも生きていかなくてはならない。そんな人間たちの苦闘をこんな風に表現出来る監督の力量は素晴らしく思う。
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