DIZ

Mommy/マミーのDIZのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
4.7
ドラン監督の映画が描く愛は難しい。特別な愛だから。
「母親の愛は永遠に続く。でもあなたの愛は他へ向かう。受け入れるしかないわ。」ってセリフがすごく深い。

最後の美しい幻想が、母親の描く、息子の幸せ…?それとも母親自身の幸せだろうか。

母親の大きな愛に包まれて、貧しい生活の中でも心まで貧しくならない優しい日常が美しい映像で描かれ、1:1から広がるスクリーンでこちらも解放と自由を感じられた。
ドラン監督って素晴らしい感性の持ち主なんだ、ってここで改めて思った。

最後までカイラに何が起こったのか明かされない。人に語れるレベルの悩みではないことだけは確かだ。
人に言える悩みはまだ救えるけど、あまりにも深いところに行ってしまうと、気づくことも助けることも、できなくなってしまう。

観ていて、涙が溢れてくる。
この映画、私はとても好き。痛い映画だけど、理解したい。
女として、母親になる人には観て欲しい作品だ。
魔法の壁で守ってあげられるのは母親だけ。
どんな子供も受け入れてくれるのが母親だ。
私もそんな母親になる。