RYAN

Mommy/マミーのRYANのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
4.4
2015年、架空のカナダで起こった物語。
とある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。公共医療政策の改正が目的である。中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案だった。発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律である。ダイアン・デュプレの運命は、この法律により、大きく左右されることになる。

カンヌ国際映画祭においでジャンリュックゴダール監督とともにグランプリを受賞した作品。
この青いパッケージをみてもっと心がほっこりするのかとおもってたらドラン監督の作品はそんなにほっこりできないことを忘れてました。
確かに心に語りかけてくる作品です。
グザヴィエドランは天才でしょう
特にこの作品はグザヴィエドランという男を語るには欠かせない作品。
この作品でドランは世界を魅了しました。
再レビューになってしまうのですが、あえてこの時期に観たくなりレビューします。
この作品はただの障害をもった男の子とそのお母さんと隣人の物語ではありません。
2回目の鑑賞にして気づきました。
この作品は愛を求める若者の話なのだと。
何回も泣いちゃいます。
こんなに斬新なのに画はとんでもなく綺麗で、それでいて残酷です。
こんな話は到底日本人には作れないでしょう。
心に突き刺さる。
愛と社会に対して訴えてくるのが痛いほどわかる。障害を持った子に奮闘するが社会は見放している。そんな世界をグザヴィエドランという男はたったの2時間16分で我々に問いかけてきました。とんでもなく美しい。
多分グザヴィエドラン監督を好きな人は好きでしょうが苦手な方も多いと思います。
ドランは愛を隠そうとせずそのまま描きその愛を問うてくるからです。
それがドランの魅力でもあるからです。

そして、すごいのは役者たちの演技力。
ドラン監督のお気に入りばかり出演している最高傑作でしょうね。
この主役の男の子も私はロランスで一瞬でてるんですよ。
途中2回ほど画面の大きさが変わりますがよくできているなと何度も思います。
いつの間にか画面のことなんか忘れてのめり込んでしまっているからです。
作りがうまい。ここまでカットをこまかく割っているのに意味がわかるというのもまたすごい。
僕の好きな映画10に入るほど好きな名作です。

グザヴィエドラン監督の新作it's only the end of the world(たかが世界の終わり)が手放しの大絶賛で今年のカンヌをとりましたね。
そして、今年のアカデミー外国語映画賞にノミネートされていますが、もうアカデミー賞とるんじゃないかな?と思ってます。
それと同時に早く観たい。そんな気持ちしかありません。

ほぼほぼグザヴィエドラン監督作品は全部観ましたが1番好きです。
mammyというこの作品を強くお薦めします。