監督・脚本・製作をグザヴィエ・ドランが務めて製作された2014年のカナダ映画
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第67回カンヌ国際映画で審査員賞を受賞した
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未亡人の母親とADHDをもつ息子の物語
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グザヴィエ・ドランが初めて自分が出演しないで監督に専念した作品
ウディ・アレンも自分主演と出演しない監督作品で受ける印象が違うけど、ドラン監督も出演してないと違った印象になる
ドラン主演だと画に力があり過ぎる
といってもこの作品の主人公も熱のある演技で素晴らしかった
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未亡人の母親と障害を持った息子、さらに精神的な理由で休職中のお向かいの女性が主な登場人物で物語が進む
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ドランの脚本に登場する親子は大体口が悪いけど、相変わらず激しいやり取りが続く
ドランが描きたいのは単純な母性なんかではなく、母親という生き物と生きるということを生々しく表現しているのだ
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ドラン監督作品常連のアンヌ・ドルヴァル
またしても母親役で登場している。カナダには他に女優がいないのかもしれないけど、この人を使っとけば問題なし。パワフルな演技
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映像サイズを正方形にしているところとかにこだわりを感じる
スケボーでプッシュしながらoasisを流すシーンなんかは、青臭さすら感じるフレッシュな印象だし、母と息子のシーンは巨匠のような老練さすら感じた。まだまだ引き出しがある監督に違いない
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映像が美しいドラン作品を観ると、ジム・ジャームッシュやニコラス・ウィンディング・レフンのような監督の作品を初めて観た時のような感動がある。この作品よかったー!で終わりではなく、次の作品が待ち遠しい監督だ