カナダ出身の新進気鋭の若手監督、グザヴィエ・ドランの監督作品。ドキュメンタリーで見たことがあったので、どんな映画を撮っているのか気になっていた。
他害傾向のある発達障害の息子とその母親、二人三脚の暮らし。それに、トラウマによる吃音症を抱えた隣人の女性を合わせて、3人で傷を癒し合う、助け合う様子は微笑ましい。でも同時に脆そうで儚そうで何とも怖い。
正方形の画面比率。これは登場人物たちの心の有り様をなぞっているようで、見ているこちら側にも酷い閉塞感がある。息苦しい。
グザヴィエ・ドラン、25~26歳でこの映画を撮ったってマジか…。とてつもない才能を感じる。