Mommy/マミーの作品情報・感想・評価

Mommy/マミー2014年製作の映画)

Mommy

上映日:2015年04月25日

製作国:

上映時間:138分

4.0

あらすじ

2015年、架空のカナダで起こった、現実——。 とある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。公共医療政策の改正が目的である。中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案だった。発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律である。ダイアン・デ…

2015年、架空のカナダで起こった、現実——。 とある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。公共医療政策の改正が目的である。中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案だった。発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律である。ダイアン・デュプレの運命は、この法律により、大きく左右されることになる

「Mommy/マミー」に投稿された感想・評価

グザヴィエ・ドラン、締めの一本!

素晴らしい!
やはり容赦なく観ているこちら側に流れ込んでくる感情。耽美なドラン芸術に目と耳と脳が酔いしれる。

"発達障がい児の親が経済的困難や身体的、精神的困難に陥った場合は、法的手続きなしで入院させる権利を保障する政策"=S14法案が成立した、とある世界のカナダが舞台。
ADHD(注意欠陥多動性障害)と診断されたスティーブ(アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン)と母ダイアン(アンヌ・ドルヴァル)、そして向かいに住むカイラ(スザンヌ・クレマン)による母と子の愛と親愛なる隣人との友情の物語。

ドラン作品ではお馴染みのアンヌ・ドルヴァルとスザンヌ・クレマンの安定した演技力。特にスザンヌは、「わたしはロランス」と違い、心に傷を負ってうまく言葉が話せなくなってしまった教師役を抑えた演技で好演。主演アントワーヌ・オリヴィエ・ピロンの純粋で繊細でありながら、尖っていて荒々しい演技にも惹き寄せられる。

従来のドラン作品の様に、色で、アングルで、音楽で、台詞で攻めてくる手法には相変わらず舌を巻くが、今回は画角でも攻めてくる。

1:1の正方形の画角。曰くキャラクターの内面に迫るべくフォーカスした形がこの画角との事だが、狭い画面は彼らの抑圧された現状を表す。

暴力的になると手がつけられなくなるスティーブは問題を引き起こすばかりで、ダイアンはお金も仕事も全てを犠牲にして彼を育てて来た。しかし、どうにもならない現実。カイラとの出会いがもたらす、ささやかながらも確かな幸せ。

そこで流れるWonderwall(oasis)!
このシーンが間違いなくこの映画を傑作と言わしめる瞬間!
スティーブにより押し広げられた画角。
それは自由。
自由の風を浴び、疾走するスティーブ、ダイアン、カイラ。そして空の青さ。もう、鳥肌が立って仕方がない!

幸せな時間は長くは続かない。また現実に抑圧される日々。

それでも、母親の愛は永遠に続くし、「過去はクソで、未来をわし摑め」とこの映画は僕らに希望を与えてくれる。

とことんまで優しくて、楽しくて、辛くて、悲しくて、暴力的な愛の映画でした。
世界観好きやわ〜〜

最後までモヤモヤが取れへんまま終わったけど、現実ってこういうものやんな
すっごい考えさせられた

後、ほんまに映像が好き
なんかエリオ観たくなってきたわ
めだか

めだかの感想・評価

3.6
すごいエネルギーのある映画…!なにか大事件が起こるわけではないにしろ印象的なシーンの連続。いいな。アスペクト比には驚きました。
haruy

haruyの感想・評価

4.1
何回も見たくなる
ハートフルストーリー仕立てにせず、ダイアンのリアルな選択。居たたまれない。隣人の「私は見捨てない」が痛ましかった。一人一人が感情剥き出しで、叫んでいた、訴えていた。夢ならば...幸せとは。
rubiokishi

rubiokishiの感想・評価

4.3
たいへん
色々息がつまる
mami

mamiの感想・評価

3.5

1:1の比率があんなに窮屈なものとは
音楽が止まる瞬間と相まって
息がつまるほど苦しくなった

正解なんてわからない
自分が母親になったらもっともっと
理解ができて悩んで
苦しくなる愛の映画だと思う
taka

takaの感想・評価

-
障害を持つ 子供の子育ての辛さ
経験のある人じゃないとわからない

母親の気持ちになれば
軽々しく 映画の評価なんかできない

自分ならどうするか 考えながら 是非
見てほしい作品

辛くても 前を向いて!

生きてりゃ きっと いい事 あるからね💕
桜子

桜子の感想・評価

4.0
人物のクローズアップが映える1:1のインスタグラム的アスペクト。抱える問題に押し潰されそうな、閉塞感に満ちた生活の中で、2度だけ画角が変わる。横に伸びた画面はひどく開放的で、そこに映るときだけは彼らの柵や苦悩は忘れ去られている。
特に1度目、Oasisのwanderwallに乗せて、スティーブが自らの手で画面を横に広げ自由を叫ぶ有名なシーンは秀逸。『トム・アット・ザ・ファーム』でもアスペクトの変化を巧みに取り入れていたけれど、ドランの演出は今作で更に繊細かつ大胆に深化していると感じた。

wanderwallのシーン、そしてラストのシーン、カメラに向かって前方向に走ってくるスティーブが印象に残る。上下左右の窮屈な画面の中、彼が求める自由は、母親の希望は、規範的な枠組みに抗わなければ手に入らない。こちらに向かって走ってきた彼は、狭く息苦しい世界を逸脱して、幸福を掴み取ることが出来たのだろうか?
ぽのけ

ぽのけの感想・評価

3.9
映像美 音楽も良い
スティーヴの笑顔が良かった
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