Zoloev

あの日の声を探してのZoloevのネタバレレビュー・内容・結末

あの日の声を探して(2014年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

いま後悔している。この深いため息と重たい気分をどうしたらいいんだろ?
後悔と言うのは、この映画を観るにあたり昼食を食べながら軽い気持ちで観た事。
そんな軽い映画ではなかった。チェチェン独立紛争を背景に巻き込まれた兄弟の弟と姉、実際に紛争に戦闘員として戦場に送り込まれた兵士、と同時進行で話は続く。映像自体も白黒なの?と聞きたい位のどんよりとした。
瓦礫の山と破壊し尽くされた街並み、そして痩せ細った犬がさまようチェチェンの街並み。徹底的に煉瓦造りの住居も破壊され、舗装されてない水溜りだらけの虚無感漂う街で、どうやって生きる力を見出せと言うのか?
そんなチェチェン紛争真っ只中に両親を銃殺されるのを目の当たりにしたショックで固く心を閉ざしてしまったハジ。
そしてEU女性職員とハジの生活、ロシア軍に強制入隊させられ気弱な青年が、軍隊内でのイジメ、戦場へ送り込まれ殺人マシンへと変貌していく様がリアルだった。
話のつなぎも上手く、同時進行なのに最初のカム撮りのシーンが最後につながるところも見事。コサックダンスを踊る子供の可愛笑顔を見ていてジーんときてしまった。戦争は人を狂気へと変え簡単に人の命を奪ってしまう。理性なんか無くなり、人を笑いながら殺す事さえ躊躇わなくなってしまう戦争。世界のどこかで今も続いているって事を忘れないようにしよう。
冒頭のカム撮りのシーンすごいリアルでびっくり。ロシア兵士がチェチェン住民を尋問と称して銃殺・・・飛び散った血がカメラのレンズに付いていて、一層キツかった。
映画に出てくる焼き尽くされた街並み、死体は本物なのかなぁヽ(´o`;