人は環境によって、生き方も変わっていきます
紛争(戦争)という環境の下では、恐怖や暴力によって支配された環境しかなく、映画としては加害者と被害者を群像的に捉えた、全く違った環境にいる「兵士」と「孤児」という対極であるように見えて、実は「限られた環境で強く生きる姿」という点では、両者は平等に描かれていたんじゃないかな・・・と思ったりもした
少年に光が差す映画でもあるけれど
「普通の人」が暴力に染まっていく怖さを描いた
これは、反戦の映画でもある
届かない声は、一生、届かないのか・・・
数ある紛争やテロの、犠牲の一つでしかなかったとしても
発することを止めてしまえば
世界が無関心のまま
紛争は取り残される
ラストまで繋がりの分からない二つの物語
発することを諦めない小さな声が、この映画自体から聞こえてくるような気がした・・・