YokoGoto

あの日の声を探してのYokoGotoのレビュー・感想・評価

あの日の声を探して(2014年製作の映画)
3.6
1999年のチェチェンを舞台に、ロシア侵攻により両親をロシエ兵に殺害され、孤児になった9歳の少年と、EU職員のフランス人の女性との交流を描いた作品。
監督は『アーティスト』でオスカーをとったミシェル・アザナヴィシウス監督が『山河遥かなり』をリメイク。

ロシアに侵攻された村から、1人逃げ出す少年とEU職員の女性の物語と、ごく普通の青年が、ふとした事から強制入隊され、狂気にみちたロシア兵になっていく二つの物語が同時進行で進む。

一見、少年とロシア兵は、被害者と加害者のように見えがちだが、物語全編を通してみると、どちらも戦争という暴挙における被害者であるという、虚しさが心を刺す。

とにかく、ロシア兵が恐かった。

兵士の眼には、造り物とは思えない狂気がやどり、思わずドキュメンタリー映画のリアリティを感じる。映画としての、監督の上手さを感じる。