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あの日の声を探してのふーたらのレビュー・感想・評価

あの日の声を探して(2014年製作の映画)
3.2
あの日の声を探して

この映画の直後に「サウルの息子」を観ちゃったんで、なんかあっさりした映画だった気がしますが、いやいや、こちらも良い映画でした。

大麻所持(たぶん)を理由に無理矢理戦争にかり出された少年が、殺人を笑いながら撮影出来るようになるまでの狂気のお話しが1つ。
それと、家族を殺され、家族を捨てて心を閉ざした少年が、戦争の悲惨さを訴えようするもかなわないEU職員とが、心を通わすお話しが、もう1つ。(こっちが本編ね)
この2つのお話しが柱になって、物語がすすみます。
この2つの話しが繋がった時に、戦争の前の個人の無力感みたいなのが、あふれ出てくる感じでした。
家族を殺されて、全然ハッピーじゃないんだけど、少しほっとしつつも、涙が止まらなくなっちゃいます。
みんな、そんなに悪い事はしてないんだけど、良い事をしようとしているんだけど、なんで、結果的にはみんな不幸になるの?的な気持ちになっちゃいました。

ただ、この2本立てで、この後に「サウルの息子」を観ちゃったんで、こっちがかなり幸せに見えちゃってるのかも知れませんね。

良い映画でした。

ところで、最後の方のハジのダンスの意味が分かる方教えて下さい。

(2016/8/6 小倉昭和館 2号館)
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