イギリスの画家ウィリアム・ターナーを取り上げた作品。
夕日の薄く滲むやうな橙色や、空の灰色の撮り方が、ターナーが描いた絵の世界を再現したようで美しいです。
ただし、線で繋がる展開が全くと言っていいほどないのが残念。
ターナーが人生で体験したであろう場面場面が、ただただぶつ切り状態で並べ立てられています。
人生は平凡かつ単調というのが真理でしょうが、一人の人生を扱った作品としては、もう少し連続性を持たせてもいいと思うのですが…。
ターナーらしい色彩にこだわった映像は美しいけれど、それで2時間以上もたせられてもおらず…。
人にはお勧めできませんね。