パンケーキレンズ

サンドラの週末のパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

サンドラの週末(2014年製作の映画)
3.5
非常に小さな世界で展開される、小さな視界による物語なんですけど、「困難に直面して、生まれて初めて立ち上がる女性の姿」その最も等身大な姿がここにあるような気がしましたね・・・

そして
主人公マリオン・コティヤールの背中をただ追いかけるしかない、一方的な描き方がとにかく斬新♪

「突撃」を10回以上も繰り返すわけです

もちろん、同じセリフを繰り返すわけです

鍵を握る同僚たちの描写は最小限なわけです
でも、サンドラの視線の向こうに登場する、様々な反応をする同僚たちは、この映画を観る私たち(生きる人)の縮図のような気がしました

だから
たとえ描写が少なくても、どんな反応であっても、それが「分かる」んですよね・・・

善意だけでは解決できない切実な問題です

切実だからこそ、結末を自分で選ぶ事に意味があるのかもしれません

ただ強く立ち上がるのではなく、弱さと葛藤と絶望を抱える姿を丁寧に描きながら、「人が生まれ変わる瞬間」がきちんと捉えられていました

自分の苦しみより
他人の苦しみの方が大きくなる・・・

それは人と人が接してこそ、初めて生まれるものなのかもしれない、とも思った・・・