シグのすけ

サンドラの週末のシグのすけのレビュー・感想・評価

サンドラの週末(2014年製作の映画)
3.8
ベルギーのダルデンヌ兄弟の監督作品。と偉そうに書いたが、彼等の作品で観たのは10年以上前の【息子のまなざし】一本だけ。

その一本だけで勝手に彼等を信頼する事にした。そういう映画だったのだ。面白い映画かはともかく、くだらない映画は作らないと。

なので録画してあったこの作品を観るには覚悟が必要で、随分と後回しにしてきた。

体調に気をつけ、七三に頭を撫で付け鬢付油を少々、つけ髭をつけて羽織袴で書をたしなめた後にお清め酒を一杯、カーテンを閉め携帯の電源を消し、念の為お歯黒にし正座で再生ボタンを息を止めてそ〜っと押す。何故こんな嘘をつくかは、わからない。

音楽は全くなく、淡々と撮られる映像は予想通り。苦しく八方塞がりながら、僅かな希望は残され、またしても自分ならどうなのかと問いかけられる、ある意味予想通りの良作であった。

仕事を失う危機に瀕したサンドラが、週末にした事。家族と同僚との葛藤。

1000ユーロ(約12万円)かサンドラか?
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