ぶちょおファンク

人生スイッチのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

人生スイッチ(2014年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★1.5 終盤★2

基本映画を観る時ってほとんど情報は入れず、
監督や出演者やタイトルや雰囲気でチョイスし、
これは“群像劇”かな?程度で観始めました。

最初のパートで「もしや傑作か?この群像劇は期待できるぞ!」と思いましたが、
結果は単なる“短編集”でしかなく、
下品で短絡的で衝動的で、
理不尽な出来事に怒るとしても、
もう少し理知的に、論理的に怒らないと説得力ありません。
特に“ヒーローになるために”やったかな?“駐車違反”のなんて、
ちゃんと“駐車禁止区域のペンキが剥がれてる”というのを写真に撮って証拠として訴えればええのに、
クチだけで自分の正当性を訴えても意味ないですよ…。
ブラックユーモアは好きやけど「パンク」のあのシーンなんて悪趣味極まりないぞ…。

『人生スイッチ』なんてヒューマンドラマやコメディーのようなタイトルですが
“馬鹿スイッチ”としか思えなかった。

それでも最終的には全ての話が何かでつながる(短編のテーマは一貫してるが)、っちゅう粋な部分があればモノづくりとして評価したいけど、
それほどつながってる、ないし包括的エピソードで締めくくってる感もなく、
まあ「人生山あり谷あり、悲喜交々だけど、愛だろ、愛」とも受け取れなくもないし、
最後はある意味ハッピーエンドなんでまとまってるとも言えるけど、
情熱的に狂ってて、オレには理解できないレベルの愛でした…。

こういう愚行をしてはいけませんよ!
っという教訓めいたもの、
ヒトという動物への痛烈な皮肉も分からないでもないけど、
この程度の内容なら90分で収めるべきで、
2時間越えはモノづくりと評価しない。

2017年299本目