3時間もあるしいかにも寝そうな地味な話っぽいなと思ってたら、まったくそんなことはなかった。
こんな単純な会話劇で、誰かが叫んだり人が死んだりもしないのにスリリングっていうのがすごい。
しかし最後はあれどうなんだろう、男の自己満に過ぎない気もするのだがな…いつだって男はそんなもんじゃないかなあ。
男も女も弱く、その弱さの場所はまったく違うところにある。だからすれ違ってしまう。
生活をともにした人と徹底的にわかりあえなくなってしまう、という経験をしたことがある人ならほぼ共感できるんじゃないだろうか。
シューベルトのピアノソナタがひたすら寂しい。