★女や子どもを撃ち殺さなければならない現実
引き金を引いた先で、失われていった大切なもの
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ノンフィクション映画って、やっぱりいい。今見ている映像が、世界のどこかで確かに起きている。そう思えるだけで、衝撃度は変わってくる。
本作も実際に存在した隊員の話。160人もの敵を撃ち殺した一流スナイパーでありながら、優しい2児のパパでもある彼が主人公の映画だ。
最も印象的だったのは、子どもに照準をあわせている場面。愛国心を持った兵士として戦闘に挑みつづける彼だが、この瞬間に、人間としての葛藤を見せる。
そうして知らぬ間に、心が蝕まれていく。戦争は、殺される側も、殺す側も、どちらも死に追いやるものだと知った。
