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アメリカン・スナイパーのKeNのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.2
BSプレミアムシネマにて。再見。

「人間には3種類ある。羊 狼 番犬だ。悪など存在しないと思う連中は、悪が訪れた時 己の身は守れない。彼らは羊だ。そして捕食者は弱者を暴力で餌食にする。彼らは狼だ。そして群れを守るため、圧倒的な力を駆使する者 狼と戦う類いまれな者 彼らは番犬だ。」 by クリスの父親の台詞

観賞後 いろいろな意味で考えさせられるイーストウッド監督の秀作。
湾岸戦争の際に実在した“伝説のスナイパー”の苦悩と葛藤に満ちた半生が、いかにもイーストウッド監督らしい無駄な演出等いっさいなしにリアルな視点で淡々と描かれいて見事。主演のブラッドリー・クーパーの演技もいつになく素晴らしい。

しかし、こういう戦争映画の秀作を観る度に、戦争の愚かしさ 人間の愚かしさを感じずにはいられない。ジョン・レノンの『イマジン』ではないが、国や宗教といった欲深き人間たちが創りだした勝手気ままな概念さえなければ、このちっぽけな惑星は ここに住むすべての“住民たち”にとって、もっと住みやすい星になると思うのだが… Peace & Love
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