Y

アメリカン・スナイパーのYのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
-
【心は戦場に】

妻と男の子の妊娠を喜ぶさ中に銃撃、

「彼女にプロポーズする」と決心した途端に血まみれになる仲間、

プライベートライアンやダンケルク、西部戦線異状なしなどの作品とも共通して、やはり戦場には前触れなどなく、不条理で、死を悲しむ間もなく展開する。

戦地から生還したとて、妻のタヤから何度も「心はここに無い」と指摘されるクリス。意気込んで入隊した頃とは別人で、自分の精神が戦場ですり減ったことにあまり自覚がない。

4回の派遣の中、激しい戦場のシーンと幸せな家族の時間を交互に見せる構成はこれまでの戦争映画の中でも新鮮で、そのギャップに不条理を覚えます。

実在したクリスカイルが亡くなったのはほんの5年前で、戦争は昔話ではないと痛感。
Y

Y