ユ

アメリカン・スナイパーのユのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

愛国心、祖国のため、
神を信じるか否か、、、
アメリカ人が観たらもっと根本的な理解度が違うんだろうなあ
9.11をテレビで目撃しての衝撃の度合いとかも。

日常と戦争の狭間での苦しみが伝わる。
「なぜ報道しないんだ」
うん、そうなるよな、、、。
この国を守るために命を張って戦ってきて
帰ってきたらその国民が無関心に見えたら
虚しいだろう、けれど戦争のことを四六時中考えて欲しいわけでもない、よなぁ

そしてなんだか日常にいる場面を見る方がハラハラしてしまったりしていた
戦場にいる彼の方が自然体に見えてくる
観てる私が日常風景よりも戦場の方に浸って、抜けられなくなってしまった。
麻痺だなこれが
日常の景色の中で戦場の音が鳴り響く彼の世界を、本当に追体験してるようだった

子供がロケットランチャーを拾ってしまう場面なんかは、
頼むから置いてくれ、!撃たせないで、、!!
そう願わずにはいられなかった

これは映画だけれど、実際にあったことで、
フィクションとノンフィクションの境も、もう分からなくなってしまった。
そんなことばかりだ。

最後、銃をなんか棚の上に置いたから
えっなにこれ、のちに暴発して家族に当たる的な悲しい結末!?
と思ったら、ちゃんと違った(笑)
彼の銃を置く、闘いを、人生を終えるという演出だったのだろう。
まさか終わりは戦場ではなく、日常だったとは。
日常のなかで、銃殺される。
戦場から抜け出せない兵士に、絡み取られるように。

みんな死にたくないはずなのに、なんで戦争なんてするんだ、、!
という、どうしようもない、なんの解決にもならない心の叫びしか浮かび上がらない自分にも悲しくなる。

歴史の勉強って戦争の勉強ばっかりだったしなぁ
人類の歴史は戦争の歴史か、虚しいな
ユ