Poniha

アメリカン・スナイパーのPonihaのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.5
クリスカイル、実在の人物、シールズの一員として合計4回のイラク派遣、1000日間戦地で過ごし、160人以上射殺した伝説の狙撃手の物語。
国のために戦い祖国を守るという大義に囚われたクリスが、家族を取るか大義を取るか?の間で悩む姿が痛々しい。一人射殺するごとにクリスの心は蝕まれていく。一時帰国しても、心は癒されず、奥さんの「心も戻ってきてほしい」という言葉が戦争の残酷さを表しているように感じる。兵士の安息は死ななければ得られないのか? 、人を殺すよりも、自分や家族が生きることがどれだけ大変かそんなことを思いながら観ていた。
しかし、退役後PTSDと戦いながら、彼はようやく家族と過ごす日々に安らぎを見出せるようになってきた。。


ブラッドリークーパーが本当に素晴らしい演技、まさにクリス本人が乗り移った演技だった。そして、クリントイーストウッド監督の作品らしく、淡々と物語を描いていくが、その一コマ一コマ観るものは考えさせられる。そして、衝撃のラスト、戦争の不条理さ、残酷さに涙が止まらなかった。。。
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