このレビューはネタバレを含みます
イラク戦争に従軍したスナイパー、クリスのお話。緊迫感が薄く、印象的だったのは砂嵐の中の脱出シーンくらい。
そもそもの主眼が戦争なのかムスタファとの対決なのかPTSDなのか判然としない。ムスタファが全く人格化されていないので緊張感もなく、クリスが2kmもの超遠距離射撃を可能にする背景の描写もないので、射殺シーンがえらく唐突。
家族とのシーンで心を病む様子が示唆されていますが、戦場のシーンの描写が比較的平坦なので、何が心にダメージを与えたのか、救いはどこにあるのか、よく分からない。最初に殺したのが少年の割に平然としてるし。
家庭と戦場の行ったり来たりもかなり頻繁で、そもそも最初の30分は全部カットしてもいいんじゃないかと思いました。
あと弟どこ行ったの?
言いたいことと金がかかっていることは伝わってきましたが、印象に残るものがない映画でした。