n

私の少女のnのネタバレレビュー・内容・結末

私の少女(2014年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

さすがペ・ドゥナ…さすがキム・セロン…!とひたすらスタンディングオベーションを送りたい。

特に、ドヒのキャラクター造形とその完璧な表現には圧倒的な説得力があった。後輩刑事がドヒのことを子供らしくない、怪物のようだと言っていたけど、それで何が悪い、そもそも彼女を怪物にしたのは誰だという話である。たしかにドヒには底知れない恐ろしさがあるけれど、虐げられる者が純真無垢な聖人である必要なんてないと監督は言いたかったのではないかと思う。

しかし、セロンちゃんがこの役を一度は断っていたと聞いて、ただ素晴らしい演技だと喜んでばかりで良いのだろうかと大変複雑な気持ちになった。(それでなくても義父からドヒへの虐待の場面はしつこく映しすぎだと思ったし。)

冒頭のショットからめちゃくちゃ『シークレット・サンシャイン』だ!と思っていたらプロデューサーがイ・チャンドンだった。光の撮り方が綺麗で好き。
n

n