佐藤でした

ラブストーリーズ コナーの涙の佐藤でしたのレビュー・感想・評価

4.0
7年間、夫婦だったエリナーとコナー。あるとき二人の身に起きた悲しい出来事。いたたまれない気持ちで一杯になったエリナーは家を出て行くのだった…。

一組の男女のある時を、それぞれの視点で描いた2つで1つのラブストーリー。

her→himの順で見てみた。なんとなく、同性である女性の気持ちを知ってから男性の気持ちを知りたかったので。

herの方は、感傷的というか叙情的で、わからない点が残る印象だったため、himを後で見ることで穴埋めの答えがぽつぽつと埋まっていく感覚がした。穴埋めのロジックを解くのではないが、それに似た気持ちよさがありました。

うーん、新しい。

彼女を見かけたという情報を得て…あの再会の展開となるのか…とか

食い逃げする若いカップルを追いかけるコナーは、あの時の自分たちと重ねて…とか

あの時こんな心境で電話に出ていたのか…とか。

うーん、おもしろい。

もちろんだけど、視点を「2つ」に増やしただけではない。同じシーンでも2人の、ポーズ、セリフ、間、距離などが少しずつ違っている。
そうすることで、2つのラブストーリーを「照合する」という事務的な作業の周りに余白を作り、構成の面白さという地点から一歩飛躍できた気がする。

あのあと…、そっかそっか…と、
エンディングを迎えて。

少しだけ晴れやかな気持ちになって
あの歌を思い出した。

“ 縦の糸はあなた 横の糸はわたし ”
him II と her = はいつか二人の #

二人はたぶんきっと大丈夫になる。