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だれのものでもないチェレのmhのネタバレレビュー・内容・結末

だれのものでもないチェレ(1976年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ハンガリーの鬱映画。
1930年のハンガリーの農村が舞台。
七歳の女の子が全裸で牛飼いをしているのは見方によっては、ジャケと邦題から連想するようなかわいいシーンなんだけど、実際は壮絶ないじめを表現している。
そのままレイプされるのとか、こっちの理解がなかなかおいつかない。
主人公に都合の悪いことばかり発生する。ただ、かわいそうアピールがまったくないため、悲壮感を伴わない。たんたんと残酷なことが起きている。
焼死を想像させるラストを迎えるんだけど、原作は、「十九歳で投身自殺しようとした女性の体験談」が元になっているとのことなので、実在したチュレはあそこでは死ななかったのだ。でもそれって、良かったといえるのかなという、見たひとの心に嫌な余韻を残していく。
農奴制というわけでもなさそうだったし、キリスト教が出てくるのでユダヤ人も関係ないというバランスだった。
毒入りミルク使いの養母が、異様にキャラ立ってて、最後まで食い入るように見てしまった。
面白かった。
mh

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