監督・脚本、ライアン・ゴズリングということで楽しみにしていた今作。
暴力と優しさの共存、カラフルな照明や美術など、やはり、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の影響を受けているのは随所に感じられた。
開始から30分程かけて、その世界観や設定を徐々に表していくのには、ついていけない観客も居そうだけど、良い意味でじれったくて良かった。もっと水に沈んだ都市に潜って見せて、その設定を生かして欲しかったが。
特に気になったことは、残虐な映画なのに、あえてなのか、銃が一度も登場しなかったということ。
それで、銃という小道具について考えさせられた。
銃は、殺傷能力は高いが、暴力性やグロさに欠けるということに気付かされた。