まなみ

ナショナル・シアター・ライヴ 2015「フランケンシュタイン」のまなみのレビュー・感想・評価

4.6
カンバーバッチ博士/ミラー怪物ver.を鑑賞。
怪物も博士も愛しかった〜涙

怪物の登場は赤ちゃんから成長していくさまを早送りで見せられているかのよう。
純粋無垢ゆえになんでも吸収する怪物は、汚い言葉や心ない態度もすべて取り込んでしまう。
彼目線であろう頭上に降り注ぐ光や雨、星空は優しく美しいのに、人から与えられるものは…。
怪物の孤独と絶望がすごく切なかったです。

博士も研究にとりつかれて人の思いを受け入れ難い孤独の人でしたね。
怪物への態度は自分の生み出したものに慄きつつ、どこか誇りにも思っている不器用な父親のようでした。
二人が辿り着くラスト、私は救いがあると思えたので良かったです。
すごく捻くれてるけど通じ合ったのだと思ってる!

・ミーハー的感想
博士の衣装が黒エプロンにひらひらしたコート、婚礼衣装、モコモコしたコートなどツボに入るものばかりでした。
かわいかったですとても…。

ーーーー
ミラー博士/カンバーバッチ怪物ver.も鑑賞してきました。

ミラー演じる怪物は人間的で感情移入しやすく、カンバーバッチ演じる怪物はどこか人間とは違うものなんだという違和感がありました。好みだと思いますが、私はミラーの怪物のほうが好きです。

博士に関してもカンバーバッチ版のほうがしっくり。ミラー版でもカンバーバッチ版でも怪物のしゃべり方はそう変わらなかったんですが、ミラーは博士でも怪物でもそこまで発声が変わっていないように感じたので、「怪物と博士のしゃべりが似てる…」と思ってしまい。
あくまで想像ですが、怪物の演技はミラー版がベースになってるのかなと思いました。

これは両方見比べて色々語りたくなる作品ですよ!