敬愛する橋本愛が「ひたすら泣いた」「映画を観るきっかけになった」と色々なインタビューやエッセイで言及していたポルノ映画作品で、知り合いを警戒しながらレンタル店の18禁の暖簾を初めてくぐって借りて鑑賞。
所謂、日活ロマンポルノみたいな映画は本当に数作品しか観たことないのだが、ここまで素晴らしい作品が眠っているとは驚き！
もうヌードやベッドシーンを抜きにしても、照明の当て方や脚本が本当に素晴らしい。光で感情や状況を表現してしまう演出力や、愛や嫉妬に狂った女優の感情と共に、観客の固定観念も揺さぶってしまうようなストーリー展開は面白いのだが、それが成功してるのはカメラワークや演出の素晴らしさゆえなんだと思う。
『インランド・エンパイア』や『ブラック・スワン』、『パーフェクト・ブルー』に似ているがただの二番煎じではなく、インタビューなども織り交ぜていてオリジナリティに溢れている。
橋本愛はレンタル店で借りたと言っていたけれど、あのコーナーに堂々と入る度胸は見習いたいと思います。
