カント

クルックリンのカントのレビュー・感想・評価

クルックリン(1994年製作の映画)
3.7
ブルックリンの黒人少女トロイちゃんの「大人の階段のぼる」系。
日常のドタバタを描く黒人版てんとう虫の歌。

トロイちゃん(10歳)はウルサイ兄キ3人(クリントン、ウェンデル、ネイト)と幼い弟(ジョゼフ)の5人兄弟。
ダディは売れないミュージシャン。
マムは学校の先生。

トロイちゃんのマムは、いつもガミガミ。やる事やんないと朝4時でも叩き起こすモーレツ母さん。
トロイちゃんの兄キは、お菓子は横取りするし、見てるテレビのチャンネル変えるし最低!
そんなトロイちゃんも万引きするし、そんなに良い子じゃないけど、それがブルックリンの生き方だ。

街にはドミノ※に興じる爺。
シンナーでアンパンする奴ら。
プエルトリカンなウルサイ奴。
女ガキ大将の仕切るダブルダッチ。
※ドミノって、日本ではドミノ倒しかドミノピザ位の認識しかないけど、スタンダードなゲーム。日本でゲームとしてドミノをプレイ出来る子って、とても少ない。

ダディにチャンスが来た。ミュージシャンとしてのコンサート。
留守にする間、親戚のオバサンちに預けられるトロイちゃん。
実はマムには家族に打ち明けられない秘密が有った。
マムの秘密を知ったトロイちゃんは、大人の階段をのぼる。

白人は黒人文化に憧れるけど、黒人の子はテレビの中の白人に憧れる。
日本人も黒人に憧れたり白人に憧れたり、メディアに注目される人に憧れるのは古今東西、変わらないね。
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