坂月有子

365日のシンプルライフの坂月有子のレビュー・感想・評価

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
3.1
<概説>

1年間何も購入せず、1日にコンテナから取り出せるモノはひとつきり。衣服すらもコンテナに押し込んで、裸一貫から本当に必要なモノを見つめ直す。静かな日常風景を映し出すライフスタイル・ドキュメンタリー。

<感想>

ミニマリスト的な啓蒙作品かなと最初は思っていたのですが、良くも悪くも番人向けの内容でした。クレジットカード一枚でなんでも買えてしまう飽和状態の生活で、「本当にそれは必要なの?」と控えめに声を上げているような作品。

とりあえず最初の全裸疾走だけは見ましょう。

映画的な映画なのは開幕30分程度ですが、それでも突き詰めれば10も品目があれば生活はできるというのはおもしろい。理屈的にはまあそうなのですけれど、一度ああいった生活を経験するのもアリ。いかに普段モノが溢れているか体感するのも人生経験のひとつでしょう。

ただそれ以上必要なモノがなくなると、作品の本旨から少しずつずれているかなと感じなくもなかったです。シンプルライフを題材にしたシンプルな話を見ていたのが、だんだん言語がくどい煩雑な説教本を読んでいるように。

内容は悪いとは言いませんけれど、作品のいいところが後半はあまり感じられなかったかな。変に男性がどうの女性がどうのと主義主張を絡めるのは全然シンプルではないです。