さき姐

365日のシンプルライフのさき姐のレビュー・感想・評価

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
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わたしは1年も住まない予定だった家すらモノであふれかえった人間です。
最初は、長く居着くわけじゃないんだからこの1年弱くらい、最低限のモノで生きよう、神経質な殺し屋の家みたいなインテリアにしよう、
さてその最低限のモノを求めてイケアヘ行ったが最後。モノの魅力恐るべし。殺し屋のことなんて忘れてなんやかんやそろいました。快適でした。

その1年も住まない予定だったのにいろいろとそろった家に引っ越す前、2週間だけ別の家に住まなければならず、そこでスーツケースに入れて持って来たモノ以外何も無い生活を余儀なくされたことがあります。
お布団無いけど2週間後引っ越しだから買うわけにもいかず新聞で寝てました。見事に眠りが浅くなりました。

お布団って大事です。
お布団がある幸せったらないです。
彼が服の次に持ってきたのはマットレスです。
ハハハ、そうなるよねー。
お布団は必要なんです。
殺し屋の家にも、お布団はあります。たぶん。

そう思うと、お布団の無いところで眠る兵隊さんたちは本当にたいへんです。だからこの映画を見てわたしが思ったことの結論はこうです。

お布団で寝るためにも、戦争は、やめよう。


ちなみにわたしは断捨離とかいう言葉は嫌いです。モノの量=幸せの量ではない。だけどモノは大事。軽々しく捨てるのはどうかと思う。捨てればゴミになってしまう。そんな無責任な話はない。

そう、所有は責任なのよ。

はい、こっちがほんとの結論です。だからこれを断じて断捨離映画、とは思わないでいただきたい。だって彼は捨ててない。少なくとも本編中では捨ててない。倉庫に突っ込んだだけ。
言いたいのはどちらかといえば「手放せ」ではなく「むやみに持つな」です。どうかこれに感化されて大量のゴミが出ませんように。
さき姐

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