りょうた

365日のシンプルライフのりょうたのネタバレレビュー・内容・結末

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「生活に必要なモノは100個くらいだと分かった。その次の100個は生活を楽しむため。所有とは責任であり、モノは重荷となる。どんな重荷を背負うか僕は自分で決める。祖母の言葉は正しいと思う。人生はモノでできていない」人間はモノに囲まれても幸せになれないことをほとんどの人は頭で理解していると思うが、実際に何かしていることはほとんどない。ただ、そういったモノが物質的で冷たいものであると考えるのは、少々早とちりに感じる。モノと向き合えば、愛着が生まれ、記憶が染み込んでいくが、苦痛の原因でもある。今作での冷蔵庫はまさにそういった存在だった。モノが多いと、一つのモノと向き合うことが難しくなり、愛着も記憶もない冷たいモノになり、ただただ大量の物質から苦痛を受け取るだけとなる。モノだけでなく、一人の人間が生きる中で、本当に必要なモノはそんなに多いのだろうか。
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